こんにちは作業療法士のべんべです🥱
今回は自助具として使用できる大人用のエジソン箸を紹介させて頂きます。
大人用のエジソン箸は、本来は大人用が箸を矯正する場合や外国人の方が箸を使用する場合に使用しますが、リハビリの現場では片麻痺や指先の動きが不自由な人に対して使用することで、お箸の練習をすることが出来ます。
自助具 エジソンの箸(大人用)の使い方
箸ぞうくんやばね付き箸との違い
リハビリの現場で利用されるお箸の自助具はエジソンのお箸だけではありません。
有名なものとして言えば、箸ぞうくんやばね付き箸があります。
実はエジソンの箸とその2つの箸には違いがあると、僕は考えています。
この点から考えると、お箸本来の操作を練習する為にはエジソンの箸の方が優れていると考えます。
ただしエジソンの箸の方がより指先1つ1つの動きを必要とする為、箸ぞうくん等と比べると難易度が高いことも事実です。
一長一短ではあるのでその使い方については時期やその方の特性を考えながら提供していくことが望ましいと思います。
使用が出来る可能性のある方の特徴と効果
ではどんな方に使用することがいいのか?
それは、親指、人指し指、中指の1つ1つの動きがある程度可能な事です
先ほどもお話しましたが、エジソンのお箸は箸の操作に近いことが特徴としてあります
箸の操作は基本的には上の操作箸、下の固定箸に分けられていて、操作箸を操作するには人差し指、中指の分けられた動きが必要となります
その為、各指の動きがある程度みられていることが、利用をチェックするポイントの1つになると考えています。
また箸の動作の特徴として
物の重さを捉えながら、すくいあげる・からめとることを目的としています。
その為、トングの様に使用して挟むことを目的とした箸ぞうくん等とは違い、箸本来の動きに近づけた動きになっています。その為、重さなどの知覚経験を箸操作の中から経験することで、より道具操作としてのスキル(技術)が向上するのではないかと考えます。
実際に箸が上手く握れず、手に力が入ってしまっていた方が、エジソンの箸を使用することで、上手く握ることができ、手首の余分な力が抜け、食事動作の中で手首の動きにつなげるようになった例もあります。
このように、つまむことを意識しすぎてしまい力が入ってしまっている方にも適切な自助具であると考えます。
まとめ
箸操作は道具操作であり、難易度の高い活動であると考えます。
その為にも自助具を使用した練習は必要。自助具を正しく使用することで訓練にもなるし、改善にもつながる。是非、試して頂けたらと思います。
本日もありがとうございました🤗