https://benbe1009.hatenablog.jp/

べんべのSeikatu no Situ

生活の中で悩んでいる人や困っている人の役に立ちたい作業療法士

睡眠の深い・浅いの違いについて

 

こんにちは作業療法士のべんべです😊

 

今回は深い眠り、浅い眠りの違いについて説明していきたいと想います。

 

深い睡眠、浅い睡眠の違いとは・・・

ズバリ 

「脳を休める睡眠(深い)」か「身体を休める睡眠(浅い)」の違いがあります

 

 

睡眠の種類について

 

睡眠ははノンレム睡眠レム睡眠の2種類に分かれます。

 

レム睡眠

・動睡眠とよばれ、筋肉は弛緩して身体は休息状態になっている

・脳は覚醒準備状態にあり、活性化されている状態

・情報を再編成する(記憶の整理)のにも有用である

・幼児期では多く、「脳を作り、育てる」役割がある

 

 

ノンレム睡眠では

・筋肉は活動している状態

・脳は覚醒しておらず、体温・血圧・脈拍・呼吸数などの低下とも連動して、脳の休息を促す

・4段階に分けられ、うとうとからぐっすり(N1~N4)までの段階で表される

・「覚醒中に疲労した脳を休息させ、修復する」役割がある

 

 

一晩の中でのレム睡眠、ノンレム睡眠の変化について

 

眠っている間は深い眠りと浅い眠りが周期的に繰り返されています。

前半はノンレム睡眠が多くなっており、後半はレム睡眠が多くなっています

 

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出典:厚生労働省ホームページ(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-002.html

 

入眠すると、浅い眠り(ノンレム睡眠:N1、N2)を経て、深い眠り(ノンレム睡眠:N3、N4)となります。その後、浅い眠りに移り、レム睡眠も入ります。

 

上記の周囲を1周期として、一晩の睡眠中に4~5回、繰り返しています。

100~80分の周期で変わり、徐々に周期は短くなっていきます。

 

年齢による周期の変化

 

睡眠の変化は年齢とともに変化していきます。

歳をとればとるほど、深い眠りが少なくなり、睡眠は浅くなり、中途覚醒が多くなります。

 

要因としては「基礎代謝量」が少なくなることが考えられています。

基礎代謝とは生命維持の為に消費する必要最低限のエネルギーのことで筋肉量に比例します。

 

・若い頃は筋肉量が多く、活発に活動するので深く眠れる

・年齢を重ねると筋肉量が減り、活動量も低下するので浅い眠りとなる。

 

 

その為、年齢を重ねると夜間に起きてしまうことが多くなり、熟睡感がなく睡眠の質は低下すると考えられます。また、浅い眠りがある為、身体を休ませることは出来ますが、脳を休ませることが少ないため、日中の覚醒度なども低下し、忘れやすさや注意力の低下の要因になっているのではないかと個人的には考えます。

 

まとめ

 

睡眠の深い、浅いについては脳を休めているか身体を休めているかの違いがあり、睡眠のサイクルによってそのバランスを保っています。その為、周期のバランスをよく取ることが睡眠の質向上につながるポイントだと考えます。

 

作業療法士的に考えると、身体・脳を休める為に睡眠が必要なことが理解できます。脳疲労が強い方や身体的な疲労が強い方、その方々の睡眠環境を整えることで、より身体機能や生活機能の改善につながると考えています。今後は、睡眠の質を向上させるためにどのようにしていけばよいか、発信していけたらと想います。

 

参考・引用:

睡眠学入門ハンドブック.宮崎総一郎.日本睡眠教育機構

睡眠習慣セルフチェックシート.林光緒他.全日本病院出版

睡眠・生活リズム改善実践マニュアル.田中秀樹他.全日本病院出版

 


ストレスチェック時代の睡眠・生活リズム改善実践マニュアル―睡眠は健康寿命延伸へのパスポート―

 


快適な眠りのための 睡眠習慣セルフチェックノート

 

本日もありがとうございました😚